ただのひとりの人間だったら
映画「マディソン郡の橋」を観ました。
ほぼ予備知識なしに「道ならぬ恋の映画でしょ」
程度の認識で見始めたら、とんでもなく泣けました。
クリントイーストウッド監督の映画はやはりいいな。
丁度同じころに読んでいた本とリンクしたので
余計心に残りました。その本は「海からの贈り物」。
著者はアン・モロウ・リンドバーグ。
(飛行機乗りのリンドバーグの妻)
この本では、仕事・家庭・子育てに追われた女性が
2週間のバカンスを島の海辺で一人過ごしながら
浜辺の貝殻になぞらえて自分自身を
見つめなおしていきます。
その中で「一人の時間の重要性」も書かれています。
日常のいろいろなことから離れて自分自身を見つめる
時間。その昔は「教会」が様々な社会的役割から離れ、
習慣的に一人の時間をもつことができる場であった
ともありました。
私たちは社会で生きていくために社会的な立場や
役割を担っている。それらから離れて
ただの一人の人間としての自分を見つめる時間を
もつことが大切なのだと。
今、私が社会的役割を全て持たないとしたら
何をしているだろう?
お金も時間も年齢も環境も何もかも考えない
としたら、何をするだろう?
いろいろ考えさせられました。
まずは朝晩5分、瞑想でもしてみるかな。
(↑自己啓発本の受け売り^^;)
図書館通い
私はもともと読書が苦手で、たまにしか本は読まないのですが
最近、自己啓発本を中心に、小説・エッセイなど気になる本を
購読していました。
しかし、買っていたらきりがありません。そこでふと近所に
図書館があったことを思い出し、この土地に越してきて10年
以上経つというのに、初めて利用カードを作りました。
それからちょっと読んでみたくて図書館の蔵書にある本を
かたっぱしから予約し、読みまくっています。
(読むのが遅いので「まくる」とはいえ冊数は
少ないです^^;)
ただ図書館の本というものは当然、
返却しなくてはなりません。
なので、自分の心に響いた部分やセリフを
1冊のノートに書き留めることにしました。
授業のノートをとるかのごとく、1冊読み終えたら
自分なりに要約し、赤ペンなども使いながら
1~3ページ程度にまとめています。
方眼罫のノートが使い易いです。
私は文字情報が苦手で、視覚情報の方が残りやすいため
時系列の表にしたり図にしたりしながらアウトプットして
いると、より内容が頭に残ります。
というか、理解していないとアウトプットできない
のだろうと思います。
自分の手で書き出すことって大事なんですね。
しばらく続けてみようと思います。
小説「人魚の眠る家」東野圭吾
東野圭吾さんの作品は泣けるし面白くて読書の
苦手な私がつい読みたくなってしまう作家さんの
一人です。
でも、全作品がそうだというわけではありませんが
小さな子供にとてつもない罪を背負わせたり
女性の描き方に引っかかるところがよくあります。
でも、面白いから手に取ってしまいます^^;
今回の「人魚の眠る家」はミステリーやサスペンス
ではないのか、、、と冷めた思いで読み進めながら
どんどん引き込まれ、終盤とラスト辺りは号泣でした。
何かを成すために行動を起こす。
もしそれに賛同しない者が現れたとしても
その考えを否定することはできないのだと
思いました。
人それぞれに環境も立場も感じ方も違う。
どんな批判を受けても自分の心に正直であり、
なおかつ他者を拒絶せず認めること。
そんな生き方ができたら、と思うのでした。